私達が相互の円滑なコミュニケ−ションをはかり、効率的な社会活動を行う上で、情報システムの果たす役割はますます重要になってきています。情報システムは、我々の生活を大きく変えるポテンシャルを有しているだけに、その影響する対象も非常に広範なものとなっています。このため、これら分野を学ぶためには、科学・技術の伝統的領域に閉じこもることなく、学際的なアプローチに挑戦する事が重要です。
物理情報システム専攻は、
人間中心の情報融合システムの為の科学・技術の追究と
教育の実施を目標に設立された専攻です。
本専攻では、学問領域間の課題の融合、問題解決手法の融合、そして科学・技術と人や社会とが目標とする価値観の融合を基本方針として掲げ、(1)人間の持つ機能と工学的技術とを人間科学、情報技術、基盤システム、計測・制御技術の側面から捉えた総合的な教育・研究、(2)近未来社会における全ての人に優しい(易しい)先端情報システム実現に向けた創造的な研究・教育を推進しています。
そして、
1)情報技術(Information Technology)、人間科学(Human Science)、基盤技術・システム
2)ヒューマンインフォメーション、視覚、聴覚、感覚情報処理システム、ヒューマンインタフェース、
画像、音声、脳情報、ヒューマンコミュニケーション、異種感覚統合
3)画像処理、臨場感通信、マルチモーダル処理、遠隔医療テクノロジー、ネットワークインタフェース、
超高性能並列コンピュータ技術、CG
4)多次元信号処理、システムオンチップ、セキュリティ、ニューラルネットワーク、マイクロプロセッサ、
超音波計測、アクチュエータ、生体計測
などにかかわる専門家を教員に擁し、融合的な教育・研究にあたっています。
物理情報システム専攻では一つの専門分野の学生を対象とするのではなく、広く、数学、物理・応用物理系、電気・情報系、計測・制御系、機械系、化学・応用化学系などの多方面の学科の出身学生に進学の機会を与え、それぞれの学生が学部で学んだ基礎をもとにして、専攻独自の新たな視点からの教育を通じて、専門的な知識の履修と先進的研究に取り組む能力の獲得を応援します。
多くの緒先輩は、新しい体系に基づく研究開発能力修得の後に、学会・産業界を始めとした広い分野に職を得て活躍しています。また本専攻では個々の専門領域において先頭に立って活躍できる研究者の養成を目指して、大学院博士課程でのカリキュラムや諸支援施策などを通じて、研究者としての自立に必要な基盤作りに力を入れています。
平成25年度修士課程修了者の進路
博士後期課程進学、 IBM、 NHK 、 NTTコムウェア、 NTTデータ、 NTTドコモ、 NTT東日本 、 アクティブリンク、 オービック、 オムロン、 オリンパス、 カプコン、 キヤノンソフトウェア、 コーエーテクモ、 ソーバル、 ソニー、 大日本印刷、 デンソー、 東京電力、 豊田自動織機、 日産自動車、 日本オラクル、 日本ノーベル、 野村総研、 パイオニア、 パナソニックヘルスケア、 日立製作所、 フォスター電機、 ホンダ、 三菱自動車、 三菱東京UFJ銀行、 リコー、 特許庁、 横浜市など